書き手のこと
もともと身体は健康だったからこそ、不妊で病院やクリニックへ行くことにこの上ないためらいがありました。
東京から沖縄に引っ越してきて数か月後。土地勘をつけるため、googleマップをなんとなく見ていたところ那覇市の【心地治療院】さんに出会いました。
鍼灸治療院【凪ぎのひ】さんに行くきっかけ
ハチに刺されたこともなく注射も苦手。
はじめての鍼灸に緊張しましたが、初診時にこれからどうケアしていくかの説明と考え方が新鮮で、早々にプレッシャーという荷物がふっとひとつ下りたように感じました。
そんなタイミングで、完全予約制の女性のための鍼灸治療院【凪ぎのひ】さんがオープンしたということ。
産前産後ケア、自律神経ストレスケア、慢性疲労ケアが得意な治療院ですが、今回は不妊治療と美容鍼をしていただきました。
コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズビルの3階へ!
扉を開けるとオーガニックなインテリアが印象的なエントランス
弾けるように明るい伊保先生。
柔らかいのに突き抜けるようなオーラに一気に心の扉全開。
待合室は、隠れ家的なカフェのよう
おしゃれなソファあり、ドライフラワーのアレンジメントが目に優しく、
施術に来たことを忘れてしまいそうな居心地。
カウンセリングも丁寧にしてくれました
絵本もあり、しかも完全予約制なので気兼ねなく子供を連れてきていいとのこと。
治療室はとても清潔で気分が良い
つい手を触れたくなるナチュラルウッドのパーテーションで囲われていました。
施術スタート!
早速用意されたウエアに着替え、仰向けから脈を診ていただく。
脈は弱くはなく、妊娠に必要な力が備えられているように感じられるとのことでした。
「いっそ倒れたいくらいハードでも体調不良にならない健康体なんです。忙しくて損する役回りなんですよねーほんと。」
という会話から癒しとデトックスの時間が始まりました。
お灸と鍼で治療中、産前、出産時、産後の女性のからだについてお話をうかがいました。
多くの患者さんを診てきただけでなく、伊保先生ご自身も2度の出産を経験されているそう。
さらに、ママ友さんなどのいろいろなケースをご存知でした。
短時間ながら無知な私は先生からたくさんのことを教えていただきました
1人目はもちろんですが、2人目からも症状はそれぞれだと言います。
腰痛、めまい、頭痛、不眠や心のストレス…。
想像でしかないですが、妊娠中の重い不調を改善したくても、
制限のある体で心配しながらのセルフケアは、難しいのではと思います。
もちろん妊娠中は病院でも相談できるのでしょうけれど、あくまで医師の立場での意見。
それも間違いではないと思いますが、もう少し温度感のある解決方法があれば気持ち的に楽です。
そして処方箋じゃなく、もともとある自分のからだを整える治療は身体的にも安心。
鍼灸サロン凪ぎのひがオープンして、早々に知ることができたことは、
女性として生きていく上ですごく心強いです。
完全予約制の空間
完全予約制、一人一人個別対応なので、到着後や施術前に体調に不安があるときは
いったん休ませていただくこともでき、気持ちに余裕をもってゆったり浸ることができます。
予約状況によっては、施術中、先輩ママでもあるスタッフの方に子供の相手をしていただくことも可能だそうです。
驚いたのは逆子も改善できるとのこと。友人は逆子に相当苦労していました。
はじめて知ったのですが、一度帝王切開で出産すると2回目以降も帝王切開になるそう。
しかも回数も限られているとのこと。
人間の体について簡単に考えていた自分が恥ずかしいです。。。
そして、人生初の美容鍼へ
私は顔の皮膚が比較的薄いので、最初は刺さってる感にびくびく。
でも少し“ちくっ”としてから“すーっ”と思ったより深く入っていく感触は
不思議ではありましたが、ほとんど気になりませんでした。
また鍼には筋肉や細胞を刺激して自己治癒力で肌改善するそうです。
さらに即効性があるとのこと。
先生とお話しながらなので最初のこわばりも解けて、ご褒美時間を満喫できました。
そして帰宅後、マスクを取って鏡を見たら顔がきゅっとなっていて二度見。
「小顔&リフトアップってこういうことか!」と驚きました。
皮膚、筋肉が真ん中に凝縮されるというか。
皮膚が弱いので基礎化粧品も敏感肌用のものばかり使用していたからこそ、明らかな効果が感じられました。女性ホルモン活性化にも効いたような。
「女性のからだ」である自分への気づき
心身共にモヤモヤを感じ、ホットヨガに通っていた時期があります。
コロナ禍でそれも難しくなったので、その分を鍼灸治療にシフトするという考え方が今はしっくりきています。
不妊ではなかったら「女性のからだ」である自分への気づき、そして理解してあげる時間も作らなかったと思います。
今は妊活中ということで自宅で内職程度のPCワークと家事をしていますが、そろそろ家計的にも遊びのためにも社会復帰を検討しているところ。
今度は「女性のからだ」で生きていることを意識するようにしながら、それでも自分では気づけないストレスや疲労のケアをお願いしたいと思っています。
漢方よもぎ蒸し
帰り際、いくつかの大きなビンに入ったハーブティーの茶葉のようなものを発見。
最初はインテリアに溶け込んでいて気付かなかったのですが、薬草蒸し用の薬草だそうです。
今回は体験しなかったのですが、温めた薬草の蒸気の上に座浴し下半身から有効成分を吸収するのだそう。
韓国の“よもぎ蒸し”のよもぎを症状に合わせて処方した薬草にしたものでしょうか。
体験した方から好評だったそうなので、機会があれば相談したいと思います。
最後に
入った時から素敵だと思っていたユニセックスなインテリア。
壁から床までDIYだそうで、改めてじっくり見てしまいました。
まだ進化するとのことなので、これも通う楽しみになりそうです。
いつか、産前産後のケアで【凪ぎのひ】さんに通う日が来るよう、引き続き自分のからだに向き合っていきたいと思います。